先日、友人に教えてもらった、珍湯(ちんとう)に行ったレポです。
ということで、東京から東北道でおよそ2時間の、「那須湯元温泉」。
そこから下を覗くと、明らかにアレな建物がありますが、あちらがお目当ての、「老松温泉 喜楽旅館」です。
「老松温泉」という括りですが、「那須湯元温泉」の中心地から徒歩数分の距離にあります。
上述のアレな建物(旅館部分?)はすでに営業をしていない(?)ようですが、その裏手に回るとある、こちらの少し前衛的な建物が温泉のようです。
反対アングルから見ると、朽ち果て度はいくぶんかやわらぎます。
後ろの民家が、店主のお住まいなようで、受付になっています。
声をかけると、高齢の男性がコタツの中から「今はいっぱいだから30分ほど待たないと入れないよ」とのことで、他にも当てがあったので温泉は入らずじまいでしたが、
2017年4月現在、「老松温泉 喜楽旅館」は営業中です!!
(ネットには「すでに閉鎖されている」なんて情報もあって、半信半疑で足を運んだのですが、ちゃんとやってました。)
で、もう一個のお目当ては、徒歩で数分の場所にある、
「雲海閣」です。
故郷に帰ってきたような安心感に包まれます。
受付で一時入浴のお金(400円)を支払い、廊下を進みます。
進みます。
ん、ほんとにこっちで合ってたのか!? って頃に、
ようやく着きます。
圧倒的シンプルさ。余計なものが何もない、ストイックな脱衣場です。
浴室も、シャワーも椅子もなく、そこにあるのはただただ、温泉。
2つは温度で分かれていて、片方が「熱め」、もう一個は「めっちゃ熱め」でした。
で、入ったら分かるんですけど、硫黄の濃度がすごい。というのも、入ってるときはそこまで感じなかったんだけど、出た後の臭いの持続力が半端ない。家に帰っても、自宅のお風呂に入っても、何日経っても、「温泉の臭い」が全然消えない。横を向いたときに、自分の肩から硫黄がモワっと臭う。これ、他人が嗅いだらただの臭い人なんじゃないか、とかいろいろ思います。
帰り際に宿泊用の部屋を見せてもらったら、ああもうコレほんとダメですね。人をダメにする部屋。
やっぱりたぶんここは日帰りで来るところじゃないですね。死ぬまでに一度、ここで1週間くらいただただ滞在したい。死ぬまでにと言わず、今年度中に。だからとりあえず、そのための口実を作れるようにがんばります。