「webメディアびっくりセール」出展してみたレポ

 ということで、参加してきました。以降、レポっす。

 

10時半、サークル入場開始。

会場は蒲田の産業プラザPio、2階の小展示ホール。

まわりは誰もが知る大手Webサービスの企業出展など、ブース設営お手の物なプロな感じで、すごく心細い。

開場30分前くらいにトイレに行くときに、外の一般待機の人を見るも数十人くらい。いつも開場前に長蛇の列ができるイベントを見慣れているので、参加者は少なそうだなあ、なんて思う。

12時、イベント開始。

向かいのサークルがみるみる列ができていく。ビビる。後から聞いたところ、路線図がデザインされたバッグ?が人気だったそう。

あと参加者全体としては、開場前には待機せず、開場時間に来場する人が多かったっぽい。時間が経っても、入場する人の流れが全然途切れなかった。

 ありがたいことに、開場して真っ先にハルキ本を買いに来てくれる人もちらほら。

さらに、「この本を買うためにこのイベントに来たので、そもそもイベントの趣旨がわからないので。説明してほしい」とご相談を承ることも。ごめん、わたしもわからない。

バラスト(線路の下に敷いてある石)が量り売りされていたりした。

 

お昼過ぎ、隣のスペースで出展されていたタケモトさんがにわかに忙しくなる。

タケモトさんのスペースでは頒布が中断し、恵比寿★マスカッツの桃乃木かなさんが食レポを始める。

食レポをするAV女優の隣で同人誌を売るのは観測史上初。

 

17時、勢いそのままに閉会。

 同じ会場で、撤収→記念撮影→出展者で打ち上げ、というスムーズな流れ。

こういう変化球な流れは、主催が同人イベント団体でないからこそ、って感じ。

打ち上げでは、何人かの方と本・グッズを交換してもらいました。ありがとうございました。会期中は忙しくてあんまり他のスペース見られなかったので、すごく嬉しかったです。

以後、何個かのトピックに絞って。

 

1.売れ行きの話

なんとまあ驚くことに、冬コミよりも売り上げ部数が多くてビックリしました(既刊なのに)。

コミケの評論島だと11時から12時半くらいまでがピーク帯で、14時前くらいからはほとんど売れないっていうすんごい波があるんですが、それに比べ今日は12時から17時までずーーっとコンスタントに手に取ってもらえた印象です。

 

2.頒布方法の話

今回、既刊だけってのも淋しいので、新刊の『騎士団長殺し』にちなんだペーパーを用意しようとしたのですが、

いろいろと手違いで印刷ができず、結果的にA3の大判だけが数枚ある状況になりました。

これでは配布できないので、「掲示」という形にしてみたのですが、なんか参加者の皆さんが集まって一堂に文章を読む光景、かわら版みたいでなかなか良かったですね。

 

 「『騎士団長殺し』を読まずに書いたレビューです。読んでないのでネタバレの心配がありません」とご案内していましたが、これが意外と好評でした。

あまりの注目度に、向かいのスペースにいらっしゃった米光一成さんから「俺はちゃんと読んでレビューを書いたのに、なんで読んでないレビューがこんなに注目されるんだ」と、お褒めの言葉を頂戴しました。

村上春樹『騎士団長殺し』「第1部 顕われるイデア編」を読んでみた - エキレビ!(1/3)

ですので読者各位は、米光さんの書いた(本当の)レビューをご参照ください。

 

3.「びっくりセール」の今後の話

来場者1400人に対して、ブース数は約50弱。このくらいのブース数だと、参加者の方は興味があるところを回り終わった後も、「とりあえず一周ローラーしてみよう」となるためか、時間帯問わずフラフラと滞留している人が多くて、そんな流れで私の本を手に取ってくれる人がたくさんいました。

今回の来場者数は、主催のデイリーポータルZさんの予想を大きく上回るものだったよそうで、打ち上げの場で編集長の林さんは「年内にも2回目をやりたい」「次回はPio1階の大展示ホールでやりたい」とおっしゃっていました。

今回は初開催でしたが、Twitter上でもトレンドに乗ったりとかなり話題になっていたので、次回はきっと相当数のWeb企業から申し込みがあって、大展示ホールなんか簡単に埋まってしまうんだろうと思います。その点、「第1回から参加してたけど?」って言えるのは、ちょっと誇らしい。

イベントの規模が拡大すると、「用は済んだから後はゆっくり冷やかして回るかー」が「用は済んだから帰るかー」になって、私のような弱小サークルは埋没してしまう危険性があります。だからイベントがおっきくなるのに合わせて、私もおっきくならなければならないなあ。なんて思える、末永く出展し続けたいと切に思うイベントなのでした。