今期アニメの圧倒的2強、「サクラクエスト」と「サクラダリセット」は関係があるのか問題

早いもので8月も終わろうとしていて、まもなく夏クールのアニメも終盤になりますね。

ということで、このタイミングで今期の絶対見て欲しいアニメ2作品を紹介します。それは、「サクラクエスト」と「サクラダリセット」。

なんか名前似てるし、どっちも今年4月から始まった2クールアニメなんですが、中身は全然違うし、特に関係はないです。今から見れば最終話はリアルタイムで間に合うと思うので、気合を入れておすすめします。

 

1.サクラクエスト

P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」、第3弾(ちなみに第1弾は『花咲くいろは』、第2弾は『SHIROBAKO』だそう)。

ストーリーとしては、都会で就職活動に失敗した女の子が、ちょっとしたきっかけで田舎の町おこしをすることになったという話。この作品の魅力は何と言っても、「人間臭さ」ですね。詳しく見ていきます。

①登場人物の私服がリアル

 私服かわいくない? かわいいですよね。なんかリアルで。各話でちゃんと変えてくるのも好印象。

木春由乃ちゃんは等身大かわいい、四ノ宮しおりちゃんは包容力かわいい、緑川真希ちゃんは不器用かわいい、織部凛々子ちゃんは不思議ちゃんかわいいし、あと香月早苗さんは大人の魅力がある。みんな違ってみんなかわいい。生活臭のある色っぽさを描いている。すごい。

 

②それぞれの強み・弱みがリアル

いきなり自己啓発チックな言い方になってしまうけど、上記の主要キャラクターたちはみんなそれぞれ得意なこと・苦手なことがあるんです。普通アニメなんかだとココらへんはデフォルメされて「秀才キャラ」「超絶コミュ障キャラ」みたいに面白く描かれがちなんですが、ここが超設定がリアルなの。

例えばよしのちゃんの得意なところ、不得意なところが何かって聞かれてもなかなか言葉で答えられないんだけど、各キャラクターそれぞれが不器用なポイント、尖ったポイントがあるし、それぞれがそれぞれのやり方でうまくも行くしミスをする。それを緩やかに補い合いながら生きているのね。「チームワーク」なんて野暮な言葉を当てはめるのがはばかられるくらいに、なんか、現実のチームマネジメントを見ているような気分になる、生々しさ。

 

③誰も悪者がいない

彼女たちが町おこしのために企画をするたびに、障壁となる人物が各話で登場するの。ここで、それらを抵抗勢力として悪役扱いで描いてギャフンと言わせて勧善懲悪するのは簡単なんだろうけど、サクラクエストではそんなことはしない。

商店街、青年会、バス会社、観光客、婚活ツアーの参加者。それぞれの立場にそれぞれの考え方があって、正義があることを丁寧に描いている。登場人物めっちゃ多いのに、村民1人の視点にちゃんと移入できるようになっている。

 

限界集落すぎない

舞台になっているのは、クマと仲良しの某巫女さんが住んでいたような、携帯の電波が入らないような山奥なんかではなくて、駅とバスと住宅街がある、どこにでもありそうな田舎。きっと今の日本って、こういうところに住んでいる層が一番厚いはずなんだよね。だからリアル。

そもそも「地域創生」なんてアニメにしても魅力が超薄そうで盛り上がりに欠けて華やかさもないテーマを、あからさまなギャグを入れて雰囲気を壊さないながらも、ツッコミどころとかウケる要素、スパイスをちゃんと混ぜ込んで、1話1話退屈しないストーリーに仕上げてるのがすごい。町おこしアニメでこれ以上面白いものが仕上がる気がしません。

 

2.サクラダリセット

サクラクエストでパワーを使い果たしたので軽めにおすすめします。

ストーリーは、ザ・ラノベ原作って感じ。セカイ系に括られるのかはちょっと微妙だけど、そこそこシリアスでそこそこSFでほどよい。

メインヒロインはCV花澤香菜で、無口キャラなんだけど時折漏れ出す主人公への愛がじわじわ伝わってくる。無口キャラが上手い声優ってすごい。

それでもう一人の主要キャラがCV悠木碧。これもまた超絶演技力って感じなんだよね。無機質なキャラクターの声から滲み出る感情を味わいたい、そんなアニメでした。

 

まとめ

あんまりブログでアニメを紹介したこととかなかったと思うけど、特にサクラクエストは老若男女問わず見てみたら良いと思いました。おしまい。