1巻で登場する、香港へ。
「香る港」という名にふさわしい、雨の似合う街でした。
スターフェリーは現役。
ネットで話題の九龍城砦はもうない。
でも、奥に見える森の辺りが跡地です。
だけど、重慶マンションは今でも当時のままのアングラ感を誇っていました。
暑いから男性は上裸が多い。
(この写真友人に見せたら、右下に生首写ってるって言われた。)
「香港は毎日が祭りのようだった」とはまさしくその通りで、
路上に車をひっくり返して映画のロケしてるかと思ったら、
野次馬が殺到して撮影中止になったりしていました。
中国語って知らなくても雰囲気で意味わかるから好き。
旅先で見ると、頭使わずに意味入ってくるから高揚した脳に良い。
マカオへ。
深夜特急でおなじみの「カジノ・リスボアの”大小”」。
サイコロの「カシャ、カシャ、カシャ。」という音はやはり、人を殺す音をしていました。
「洋上の冷たい風に小さく体を震わせていると、マカオでの熱に浮かされたようなこの二日間が、ふと、非現実的なものに思えてくる。」
そんな一節の通りだなあと思う、帰りのフェリー。
心の中に住む沢木耕太郎のこと、大切にしたくて、
陸路で国境を越えた経験が人を強くするって信じてる。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/30
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