福島、5度目の秋。

一時立ち入りする親戚に連れ添い、定期的に被災地に入っている。

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気付いたら常磐道が繋がっていたけれど、

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どこかただ事じゃない雰囲気がある。

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20キロ以内が完全封鎖されていた前回訪問時に比べると、閉鎖された地域は減ったけど、

それでも入れないところには入れない。

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入れるようになったけど、もう人が戻ってこない町があって、

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もう入れなくなった町もあって、

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建物の中を見ると、急いで避難したあの日の空間がそのまま残っている。

遠い国の話でも昔の話でもなくて、東京から200キロ離れた場所の現在にこれがある。

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人がいないのかというとそうではなくて、そこら中ででっかい工事をやっていて、

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作業員向けの簡易宿や食堂は至る所にあって、これを「賑わい」と呼ぶかは別にして、人は結構いる。

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福島は、5度目の秋を迎えている。

人間の事情なんか関係なく、自然はちゃんと四季を繰り返していてなんか安心するけれど、向こうの送電線がなんのために作られたものなのか、とか考えると少し切ない。