「けいおん!」の聖地 滋賀県豊郷町で、大正時代の伊藤忠商事の入社試験を見た。

タイトルのとおりです。

滋賀に行くことになり、せっかくなので一度行ってみたかった

けいおん!」の聖地、豊郷小学校に足を運んでみた。

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行きました。

のですが、たまたま近くに、伊藤忠商事と丸紅の創始者である伊藤忠兵衛氏の旧邸があり、記念館として開放されているということが分かりました。

「総合商社」という響きがかっこいいですし、伊藤忠商事と丸紅の創始者が同一人物というのは興味深いので、

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行きました。

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総合商社勤務各位がお住いになっておられるタワーマンションとは違い、かなり質素な見た目です。

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伊藤忠兵衛氏。

で、そこで見付けた興味深いアイテムとして、「大正三年当時の、伊藤商店(現・伊藤忠商事)の入店試験問題」がありました。

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読みにくいと思うので、何問か抜粋してご紹介します。

 

「左の字句の意味を問ふ。 『な忘れ給ひそ』」(2問目-ロ)

 これはセンター試験レベルの古文の力で行けそうです。

 

「左の片仮名を漢字に書き直せ 『キンユウキクワン』」(3問目-い)

 これは中学受験レベルでしょうか。

 他にも、「如何なる困難に遭遇するも、失望落胆することなし」など、高校受験レベル? の漢字書き取りがあります。

 

三種の神器とは何ぞや」(5問目)

 冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビ。と即答したいところですが、そんなものが登場する前の試験です。

 Wikipediaによると正答は、「八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・草那芸之大刀(くさなぎのたち)」。

 現代でもこの問題を出題してみて、ノーヒントで完答できる人がどんな人なのか見てみたい気もする。

 

七福神とは何ぞや」(7問目)

 Wikipediaによると正答は、「恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁才天」。現代でも恵比寿には商社マンが多いらしいです。

 

「拭き掃除をする時及び戸を開閉するに当り、注意すべき事柄を問ふ」(6問目)

 毛色が変わり、言語化して回答するのが難しそうな問題です。模範解答が知りたい。

 

「伊藤商店へ入店を志望せし理由に就き問はれたるに答ふる文」(9問目)

 いわゆる志望動機も聞かれるんですね。

 

「仁慈 正義 謝恩 人格」(10問目)

 これがラストの問題。この4語だけ並べられているのですが、果たして何が問題なのか、を考えるところから問題なのでしょうか。

 今ある課題を解決する力、だけではなく、課題を発見する力まで見ようとしているのでしょうか。

 

ちなみにですが、豊郷小学校に置いてあったけいおんのテスト。

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こっちの方が難しさがあります。

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豊郷小学校はいろいろなアイテムがあり、今さらながらの聖地巡礼にもオススメのスポットでした。

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その他に滋賀の見どころとしては「琵琶湖」などがあり、海のように広大で穏やかで

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それでいて少し不気味な姿を醸し出しており、

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とりあえず白黒で撮ると謎の寂寥感が出ます。