文系の人が80時間で応用情報技術者試験に受かる方法(予算:7500円)

  • 春に受けたAP、フタを開けてみたら 午前・午後とも8割オーバーで受かってた

「どやって勉強したねん」って聞かれたので、ここに書いときます

・本

最初にとりあえず買ったのがこの本だったのですが、

午前問題にはややオーバーワークで、午後問題にはやや手が届かないくらいの難易度。
中途半端なレベルでイマイチ。

いっそのことガッツリ詳しく書かれた

この本を辞書的な感じで使うのが一番良いと思った
でもまあ記述が“重い”から、この本1ページから読んだらすぐ辞めたくなるけどね

■午前問題

「過去問の流用が半分」とよく言われますが、
感覚としては ちょっとアレンジしただけのフューチャリング問題を含めれば7割5分くらいは既存問題の流用ですね。
特に計算問題は、数字変えてるだけでほとんど類題。

応用情報技術者過去問道場|応用情報技術者試験.com
ここでひたすら、6割取れるようになるまで練習すりゃ良いんじゃないですかね。タダだし。

分からないところがあったら上述の本を参照・・・してもいいけど、
たぶん答え丸暗記した方が早いね。

午前で6割いかないのは、ただの練習(暗記)不足です。
原理を覚えるより前に選択肢を暗記。文系の底力、見せてやりましょう。
(ちなみに選択肢は五十音順に並ぶので、流用問題が出た時は正答の選択肢も同じです。だから選択肢を覚えればいいです。過去問でウだったら本番もウです。
あと、直前3回の過去問は避ける傾向があるらしいので、4回前・5回前辺りを重点的にやるといいって偉い人が言ってました。)

■午後問題

①問1 セキュリティ
最近は難しい問題が多いでつね。
結構 季節柄の出題が多いので、
情報セキュリティ10大脅威 2016:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
これを見ておくと得するらしいです。

②問2・3 経営戦略/アルゴリズム
アルゴリズムは簡単だとか聞きますが、関数アレルギーの文系の皆さんは黙って経営戦略です。
問われる知識はSWOTPPMと3Fくらい?
午前同様 結構ネタ切れ感があるので、過去問を眺めれば だいたい全パターン把握できます。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題
過去問は模範解答付きで全部公式サイトに載ってます。

午後問題の解説は、一部の参考書に目を通してみましたが、
解答も解説も解き方もバラバラで、何千円も出して買うようなものじゃない印象。
問題文を読んで、IPA様直伝の解答を読んで「ふ〜〜〜ん」ってレベルで実戦は対応できます。
特に国語力で解かせる記述問題系の採点はクソ甘です。

イメージとして、自己採点で△付けるような記述問題は、だいたい満点で計上されてます。

③問4以降(4問選択)
文系なら、まずは迷わず問9(プロジェクトマネジメント)・問10(サービスマネジメント)・問11(システム監査)。
どれも無理に知識を使おうとせず、国語の問題だと割りきって 本文を堂々と書き写す度胸が肝心です。
ほとんどの記述問題を本文書き写しで乗り切って8割取れたので、採点基準もそんな感じなんだと思います。

2大問に1小問くらいのペースで、自由なアイデアを発露させるチャレンジング記述は出ますけど、
本当に存在自体レアなので気にしたら負けというか、全体の9割近くを占めるコンサバティブ問題で
チャレンジング回答を書かないのが大切です。

問11に関しては、ホンモノの「システム監査基準」はWordでたかだか3ページ強なので、
実物を見ておいた方が早いかもしれません。
システム監査制度の改訂について ←コレ

で、残す1問をどれにするのか。が、文系の悩みどころ。
問7(組み込みシステム開発)の難易度が低い、とはよく言われますが、
なんか出題形式が回によってバラバラだったり 知識が中途半端に求められるので事前知識ゼロの文系民にはイマイチです。
個人的にオススメは、問6(データベース)。
SQL知らなきゃだから敬遠しちゃう気持ちも分かるんだけど、出題はめっちゃワンパターン。

まず、試験前日の人は、1つ目の小問で矢印を書かせる問題が高確率で出るので、
矢印を内向きに「→」「←」って書いてとりあえず1点×2問=2点とれます。

あとはまあ、出てくるSQL文も 過去10回分の解答を見てもらえばワンパターンだってわかると思います。
RDBMSの原理なんて知らなくていいので、覚えたカタコトのSQLを繋ぎ合わせてください。
SQL文をまんま書かせるのはレアで、基本は要所を埋めるだけです。
パッと見難しい空欄は、たいていEXISTSかJOINです。

■まとめ
午前問題は過去問(1回80問・約1時間)を過去15回分(新形式後の全実施回)×2周で30時間。
午後の解答範囲(DB・セキュリティ・ストラテジ全般)の部分だけ教科書読むの、2.5時間×2周で5時間。
午後問題は過去問(1回6大問・解かないで「問題と解答読む」だけでいいから約1時間)を過去15回×2周で30時間。
腑に落ちない点を教科書で確認するのに10時間。
それと、試験時間の5時間で計80時間。
本が2500円くらいで、受験料が5000円くらいだったと思うので、締めて7500円。

これであなたも応用情報技術者です。おめでとうございます。

===

【追記】

だいぶ前の記事ですが、最近アクセスが増えているようなので追加で宣伝です。

APの記述問題にも使える、情報処理試験の対策同人誌を作りました。
ぜひ、お求めください。