瀬戸内海にある12個の島々を巡った

先日、しまなみ海道をチャリったって記事を書きました

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が、その続きです。

引き続き、瀬戸内海は最高に「夏」でした。

 

※なお、島のカウントは前の記事から通算してます。

 しまなみ海道の終着地、尾道から電車に乗って、岡山を通って宇野に。

宇野港で船に乗ったところからこの記事は始まります。

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船に乗る。

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物語の序章って感じの空と海。

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このあたりの島々は、「アートの島」ということになっているらしく、とにかく外国人観光客が多い(特に欧米系)。

最近、都内が外国人ばっかりなのに、地方に行っても外国人ばっかりだし、もう日本って外国だなって思った。

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島9つ目:直島に到着。キラキラしてる。

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アートの島なので、船のターミナルがこんな形してる。アートだ。

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一見ありふれた感じののどかな漁村なんだけど、

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こういうオサレ移住系ナントカがそこかしこにあって「気取らない暮らし」って感じの気取った感がある。dancyuです。

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縁側が粋な古民家リノベーション系ゲストハウスに泊まりました。dancyuです。

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部屋の中にテントを立てる、へやキャン方式で宿泊する。

これだと個室じゃなくてもプライベートが確保できて良い(のかもしれないけど、この日の宿泊者は私1人だったのであんま関係なかった)。でも天候の心配せずにキャンプ感が味わえたので良かった。

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ゲストハウスで借りた自転車で島を走る。

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刺身を食べた。

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島内唯一のスーパーは三菱マテリアル生協。

島内に三菱マテリアルの精錬所があり、その社宅やら関連施設もたくさんある。税収が豊かなのか、真新しい建物が多くて、離島だけど田舎っぽさは全然ない、不思議な島だった。

翌朝、船に乗って

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島10つ目:豊島(てしま)

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港近くのガソリンスタンドでマウンテンバイクを借りる。

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のどかな島。

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アップダウンが激しくて疲れた。

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下り坂が急すぎて、海に突っ込んでるような気分になる道。

直島と同じく、欧米系の外国人と、あと日本人だと女性3,4人組みたいな感じの旅行グループが多い。アート目当て。

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島内に数軒ある「ストア」はこんな佇まい。

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別の「ストア」。

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店番している犬がいた。

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瀬戸内の潮風を浴びる犬。気持ちよさそうですごく良い。

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猫は肩身が狭そうだった。

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アート施設の一例。こんな感じで景観に一体化して施設がある。

これは「心臓の音のアーカイブ」という施設。中では心臓の音が聴ける。ドキドキした。

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漁村である。

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甘夏の無人販売がされていた。

瀬戸内で全体的になんだけど、柑橘類がたくさんある。

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あまなつ」ってフレーズを口にした瞬間からもう甘酸っぱくてジューシーな感じするからズルい。

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防波堤のネコは、あくびをしながら~今日も一日過ごしているー

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ネコたち。

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そして日が暮れます。

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夜ご飯はこちらのお店で食べた。東京から移住してきた店主が振る舞ってくれる。

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これは前菜で、この後もコースでいろいろ出してくれた。

お客さん私しかいなくて、お店の人がずっと話し相手になってくれたから人の家でご飯食べたみたいな気分だった。

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宿は、そうめん工場の民泊した。(今度はほんとに人の家に泊まった。)

ここのご主人もお話好きな人で、ご飯から戻ってきたらずっとお話してくれた。生まれてからずっと島に住んでいたそうで、昔の産廃不法投棄で県庁にデモした話とか、そうめん作るのがなんで儲からなくなってしまったのかとか、島がアートで注目されるようになってからの話とか、ベネッセ*1のこととかファーストリテイリング*2のこととか、いろんなことを聞いた。

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外国人が訪れるようになったのはここ数年のことらしいけど、机の上にはこんなのが置かれていた。何歳になっても学び続ける人って素敵だ。

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朝ごはんにそうめんをいただいた。

翌朝、ご主人が車で港まで送ってくれて、船で豊島を出た。旅先でここまで名残惜しいって感じたのは初めてかもしれなかった。

そして、島11つ目:小豆島へ。

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小豆島は、瀬戸内海では淡路島に次いで2番めに大きい島。ファミレスもコンビニもホームセンターもあって、豊島から来るともはや本州って感じがする。

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超地味な観光スポットなどがある。

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「干潮時だけ道が現れ、そこを共に歩いた2人は結ばれる」という超ロマンティック・スポットに、満潮時に1人で来てしまった。ロケをやっていたのでここで引き返す。

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地場のネコに憐れむような目で見られた。

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小豆島の都市部を離れた、とある集落の、家と家の間の路地に入ると、

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船着き場が現れる。

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人影が見えると、対岸から渡し船が迎えに来てくれる。

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70メートルほど対岸の、島12つ目:沖之島は14世帯の漁村。

小豆島に戻り、フェリーに乗る。

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大きなフェリー。

小豆島は島内も普通に本土みたいな雰囲気なのに、それでも橋で本土には繋がっていないのでフェリーに乗らないと出られない。なんか不思議だ。

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フェリーで高松に着く。

ビルを見るのが数日ぶりなので、謎の感慨がある。

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うどん1軒目、市街地のお上品うどん。

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ツルッとしてた。

高松で1泊して、翌朝は早起きして、電車に乗って讃岐の方へ。

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うどん2軒目、まさかコミケ以外でうどんやに並ぶとは思わなかった。さすが食べログ星3.91のうどん屋だ。

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讃岐のうどんの相場はこのくらい。

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トッピングはセルフサービス。どんどん茹で上がるので列の回転は早い。

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だしも自分で入れる。完成した。

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コシが強い。生意気な麺だ。

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うどん3軒目。

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とり天サックサク、麺つるっつる。

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うどん4軒目。暑かったので冷やし。お腹いっぱいだったので、ざる。

急いで空港に行き、飛行機へ。窓際に座れた。

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天気が良かったので、讃岐のため池たちがよく見えた。きっとうどんを茹でるのに使われる。

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訪れた瀬戸内の島々が見え、ハイライトって感じがあった。

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明石海峡大橋。これほど遠くから見ると些細な橋に見えるけど、スケールが麻痺している。

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中央左の島が神戸空港で、右奥の島が関西空港。大阪湾が手に取るように見えた。

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神戸の町並み。山が迫っていて、市街地の幅が狭くて、その分埋め立てで拡張している感じがよく分かる。

去年にハルヒ聖地巡礼したときに、急な坂が多くて大変だったのを思い出した。

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大阪は水辺の都市だ。

こうして、約1週間掛けて瀬戸内海を巡って、関西を眺めて帰京したのが1ヶ月半くらい前の話。

その後、大阪で地震が起きたり、洪水で中国四国が大変なことになったり、その後酷暑が襲ったり、いろいろなことがあった。ニュースで地名を聞くと不思議な気分になる。

*1:各アート施設はベネッセが運営しており、瀬戸内のアート化はベネッセが中心になっている。

*2:社員がボランティアでよく島を訪れるそう

闇鍋っぽく「あんみつ」を食べる、「#暗蜜会 (あんみつかい)」に参加した。

あなたは、「あんみつ」が好きですか?

 

こう聞かれて、「好き」と答える人は多い。私も好きである。

しかし、考えてみて欲しい。あんみつをあんみつたらしめる構成要素は、寒天、あんこ、黒蜜、エンドウ豆。これらのはずである。しかしながら「あんみつは好きですか?」と聞かれて「好きです」と答えたとき、あなたの頭の中に浮かんだものは何だったか。あんず、みかん、きな粉のかかった抹茶ソフトクリーム、求肥(ぎゅうひ)、そしてそれらが皿に溜まり、黒蜜と渾然一体になった甘い汁・・・

これらは本来、あんみつにとっては、添え物(もしくは副産物)にすぎないはずだった。しかしこうしたアクセサリーに目がくらみ、本来の意味でのあんみつが愛せていないのは、果たして健やかなことなのだろうか。皿の上で居合わせた食材たちの、ひとときのかりそめの関係にはなんの意味はあるのだろうか。

そもそも、ソフトクリームに黒蜜ときなこを掛けたら美味しいが、それでは「牛角アイス」である。それならば、どこまでがあんみつで、どこからがあんみつではなくなるのか。一線はどこに引かれるのだろうか。

こんなことを考えていた矢先、掲題の通り、「あんみつ」で闇鍋っぽいことをする「暗蜜会」のお誘いがあった。ので、参加した。本イベント開催にあたり筆者が顕著な貢献*1をしたことを添え、本論に入る。

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場所は都内某所のレンタルルーム。マンションの一室を借りることができ、ホームパーティができる。誰のホームでもないのに、である。ITプラットフォームにおける「プライベートクラウドサービス」とは、こうした設計思想に基づくサービス提供である。

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主催の 千鳥あゆむ@3日目-東ヒ10b (@chidoriayumu) | Twitter 氏より、概要の説明があった。

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その後、各自が持ち寄った具を発表していく。

初対面の参加者もおり、極めて張り詰めた空気の中、一触即発のプレゼンテーションが行われた。

結果、全9人の参加者が持ち寄った食材は以下の通り。

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↑クリックで拡大します(他の写真もですが)

以下、参加者各位の成果物たる「あんみつ」たちを紹介していく。

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ノーマルあんみつ。食器がチャラいとカクテルっぽさがある。おいしい。

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トッピングのドライフルーツを多めに載せた「本気あんみつ」を撮る、参加者*2

自らの手で創造したあんみつをかわいく見せたいと願うその行為は、「自撮り」の延長とも言える。

言い忘れていたが、本会の参加者は私を含めた全員が女子大生であった。*3

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豆腐系のトッピングを強化した例。ある種、悟りを開いている。

この角度だと寒天も見えないので、ビジュアルにあんみつ感がない。台湾あたりの人気スイーツ*4といった見た目。

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カラフル路線。色付きの求肥がかわいい。

f:id:mohi_wakame:20170713192609j:plain娘がいたとして、このあんみつを喜ぶ年頃が、最もかわいい時期なんだろうって思った。

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あざとさで勝つ。

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正直どれだけ具を載せても、冷えた状態で甘い蜜を掛けて食べるんだから大抵のものはおいしくなる。

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和風路線。

求肥と黒蜜がいるだけで、他の共演者が誰であっても「あんみつ」感があるから不思議である。桑田佳祐原由子と、知らない人4人が一緒に歩いてたらサザンオールスターズに見えるんだろう。そういうことだ。

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このあたりから「あんみつ」なのかは曖昧になる。

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黒蜜をかき氷シロップに置き換えても、「あんみつ」の「みつ」に関しては満たしていると言える。寒天はナタデココに似ているので代用可能。あんみつの各要素を完全に置換した。これを「あんみつ」と呼べるのかは、「テセウスパラドックス*5といえる。

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あんみつか、あんみつでないか、といった議論からアウフヘーベンした例。最近、小池都知事が「アウフヘーベン」って言わないから淋しい。2階建て電車を走らせて満員電車を解消する話はいったいどこにアウフヘーベンしてしまったのだろうか。

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キラキラしているとそれだけで嬉しい。嬉しければ、それがあんみつかどうかは些細な問題である。

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金箔を散らすことで、有無も言わさぬ迫力を得ることも可能。

人は金箔のキラキラと求肥の色に目が奪われ、後方の2匹のコアラに気付くことはない。

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一般論として、フルーツは美味しいし、甘いシロップも美味しいし、キラキラしていたら嬉しい。これが生きるということなのである。

「彼氏彼女と呼び合う関係に、一体何の意味があっただろう。」というフレーズは綿矢りさ氏によるもの。この後は、「誰と誰の心が深くつながっているかに呼び名なんて関係ない、あるのはいつも、抗いがたい引力と、視線を交わした後のさりげない微笑みだけ。」と続く。

f:id:mohi_wakame:20170713201141j:plainあんみつのトッピングに「たまごサンド」を付した参加者がいた。

あんみつ・非あんみつと呼び合う関係に、一体何の意味があっただろう。食べて美味しいかどうかに呼び名なんて関係ない。あるのはいつも、抗いがたい食欲と、皿を空けた後のさりげない罪悪感だけ。

何があんみつかあんみつじゃないか、という問いに意味なんかなくて、あんみつは皆さん1人ひとりの心の中にいる。

*1:具体的には、開催場所について自宅の提供を打診した後、参加人数を聞いて「やっぱ無理ですね」と断るなどした。

*2:「クリエイター」と読む。

*3:身分が、ではなく、気の持ちようの話です。

*4:地球の歩き方」には載っていないが、「るるぶ」には載っているタイプの店ですね。

*5:「ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じであると言えるのか、という問題」(Wikipediaより)

「2日間・2万円」で1年分の「夏」が摂取できる、サイクリング未経験でもできた「しまなみ海道」縦断の旅

タイトルが長い。

以前、この記事 ↓

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でインフラ萌えスポットだけご紹介したけど、旅行記を書きます。

本記事の趣旨は以下の3点。

1.しまなみ海道をサイクリングすれば1年分の「夏」が補給できる。

2.サイクリング未経験でも余裕で行ける。

3.「2日間・2万円」あれば東京から往復含めて実現できる。

 

ということで、旅行記です。

1日目:朝

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成田空港です。

LCC用の第3ターミナルに始めて行きましたが、リンガーハットとかあるし天井むき出しだし、ローコストって感じがして良い。

「2万円」を目指すと新幹線には乗れないし、夜行バスに乗ってしまうと体力的にサイクリングが無理ぃので、ここで味方になるのがジェットスターです。

成田から松山まで約6,000円で行きましたが、日によって3,000円台だったりするのでとても安い。ちなみに成田は朝8:20発のフライトなので、早朝バスに乗る必要がありますね。気合いです。

で、松山空港着!

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お遍路さんとサイクリストで、この国の観光はできています。

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蛇口から出る割に高いですね。

10時着陸で、リムジンバス→電車と乗り継ぎます。

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ローカル線。

お金の支払い方がよく分からず運転士に怒鳴られました。海外旅行より四国旅行のが難しさがあります。外国ではボラれることはあっても乗り方わからなくて怒鳴られることはない。

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波止浜(はしはま)、という駅で降りて、3メーターくらいタクシーに乗ると「サンライズ糸山」という寝台特急みたいな名前の施設に着きます。この時点で12時くらい。

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施設内から、すごい橋が見える。

この橋をこれから渡るんです、という高揚感がある。

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クロスバイク?って言うの?かっこいい自転車を借りた。黒い。

四国から本州への乗り捨て料金(1,000円)を入れて、2日間で3,000円。2日間で100キロくらい走ったのでキロ30円。安い。

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島1つ目:馬島(こないだ記事に書いた秘境の島)

あとはもうひたすら!瀬戸内の潮風と日差しを浴びながら!!自転車を!!!漕ぐ!!!!

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海辺!橋!!きもちいい!!!!夢中で漕いでたら80キロすぐ走破できます。

インドア派・サイクリング未経験でも余裕でできます。できました。

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島2つ目:大島

買った鯛めし、360円。安い。

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早朝に起きて何も食べてなかったので涙がでるほど美味しかった。

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1年分の夏が摂取できます。

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島3つ目:「伯方島

伯方の塩でおなじみの伯方島。もう南国です。

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ちなみにそれぞれの橋は、有料道路ではあるが自転車は通行無料キャンペーン中、という扱いらしい。高速道路フォントが近くで見れるのも萌える。

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島4つ目:「大三島(おみしま)」

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おやつに、さざえと大福食べた。

大三島で1泊の予定なので、ゲストハウスに荷物を置いてお散歩。ちなみに1泊3,500円で貸し切りだった。

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メインストリートです。

ゲストハウスの人に、「ファミリーレストランがあるよ」と言われていたのでそこを目指してたんだけど、

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想像とはやや趣の違うレストランだった。けど、

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おいしかった。

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夕日を浴びて、

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夜になった。

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夜は、伯方の塩の工場に併設された「塩風呂」に入った。

この施設がまた銭湯みたいな価格なのに豪勢な風呂で、完全に疲れが取れたので20時に寝て翌朝4時に起きた。5時から自転車を漕いだ。

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早朝の潮風があまりに清々しくて、

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なんでかは知らないけど、聖地があった。

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瀬戸内海って島がたくさんある。

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一応ここで、四国から本州になるみたいだけど、

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この広々とした海と空に県境を引くのはなんとも無粋に思えませんか?

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島5つ目:生口島

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島6つ目:因島

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島7つ目:向島

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なんともレトロでステキな瓶のサイダーがあります。が、やけに物騒。

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で、ようやく本土が見えた! ところで、なぜか最後の橋だけは自転車で渡ることは出来ず(出来なくはないっぽいけど推奨されておらず)、自転車ごと渡し船に乗って渡る必要がある。

で、渡った先が尾道。オシャレな港町で、時間はまだお昼前。自転車を返す。

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お昼に尾道ラーメンが食べれます。

しまなみ海道を楽しむ「2日間コース」でしたら、ここから帰京すれば良いんだと思います。まだお昼すぎなので余裕ですね。ちなみに私は5日間コースだったので続きがありますが、それはまた書きます。

ともかく、「まとまった夏休みが取れない」「お金をかけたくない」なんて人が夏1年分摂取するのに、しまなみ海道サイクリングというソリューションは最も有用ということが言いたかった。

シンガポールの行列ができるラーメン屋では、二郎っぽいコールが求められる

シンガポールに行った話。

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団地が良かったんだけど、今回は食べ物の話。

飛行機はスクートというLCCを使った。最安9,000円からシンガポールに連れて行ってくれる代わりに、機内食はおろかドリンクも別料金(高い)。

さらに機内への飲食物の持ち込みは禁止されていた。

成田からバンコクを寄ってシンガポールまで、合わせて9時間くらい。周りの人はどうしているのかというと、隠し持った飲食物を キャビンアテンダントのいないすきを狙ってコソコソ食べてた。中学校の授業っぽさがあった。

 私は真面目な生徒なのでトランジットの空港であくせくとマンゴーライスを食べた。

 生きるのは難しい。

ともかく初日はとにかくお腹が空いてて、ホテル近くで一番賑わってたお店に滑り込んだ。あまりにお腹が空いてたので、おおかた食べ終わったあとに写真を撮った。

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ジメジメした国の路上で、よく分からない食べ物を現地のさっぱり系なビールで流し込んでる瞬間が、一番「生きてる」って感じがする。この瞬間のために私は旅行してる。

この夜は日本がコロンビアに勝った夜でした。

翌日、行列ができていた麺類の店に並んだ。

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フードコートみたいになってて、赤い店に列ができてる。30人くらい並んだ。

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途中で店員のおばさんが何かを聞きに来て、前に並んでるお客さんがなにかを返していた。

「ニンニク入れますか?」的なアレっぽい雰囲気で、店員さんは圧が強い言い方でビビった。あと、シンガポールって結構英語なのに、ここでは中国語だから全く分からなかった。ともかく、麺類を司る人って、国境は越えても雰囲気似るから面白い。

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結果論としてニンニクらしきものはやや載せられていた。

麺はツルッとしてて、スープがめっちゃドロッとしてて黒酢風味。日本じゃ味わえないスパイシーさがあって良かった。

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王道のチキンライスもおいしい。

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なんか揚げていた店

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1個買ってみた。

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外はパリパリの「おやき」みたいな感じで、中は餃子の餡みたいな感じで、具は牡蠣がたくさん入ってる。牡蠣っておいしい。

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現地の人気カフェ。

めっちゃ甘い紅茶と、薄めのトースト(間にバターとシロップが挟まれてる)。温泉たまごみたいなやつをこの甘ったるいトーストに絡めて食べるらしい。美味しい要素しかないので組み合わせても当然おいしい。神回を13回続けたら神作品になってしまった よりもいみたいだ。

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たぶんビーフン。

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厨房を覗き見たけど、もうこの雰囲気からしておいしいよね。

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モツとかが入った汁少なめの麺。自家製麺っぽさのあるピラピラの麺が楽しい。

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あんみつ的なスイーツだと思う。タピオカと、求肥的なやつとか入っててココナッツミルク仕立て。この見た目の割に小豆が甘さ控えめでおいしい。

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言えばよそってくれるタイプの大衆食堂。

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チキンカレーに、豚の角煮みたいなのをトッピングしてもらった。業が深いから。

どっちもトロトロに煮込まれてておいしかった。これで300円くらいだったので私はシンガポールに駐在したい。

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最後に空港で食べた、エビワンタン入り汁なし麺みたいなの。安いんだけどこういうのもちゃんとおいしいからあなどれない。

 

 

段違いの団地街があるシンガポールは団地萌えの聖地である

皆さん、団地は好きですか? 私は好きです。

 シンガポールに行った。際して、エアポート投稿などをした。

聖地巡礼やその他食べ歩きは粛々と行いましたが(後日書くかもしれない)、シンガポールに向かう飛行機の中で読んだ『地球の歩き方』に、

シンガポールは住民の8割がHDBという公共住宅(団地)に住んでいる、という記載があった。

団地、見れたら良いな、と思ったら見れて、良かったなと思ったので書く。段違いだった(ダジャレ)。

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↑皆さんが想像するであろうシンガポール

都市部はこんな感じ。ほんとにかっこいい。駐在したさしか募らない。

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↑郊外に行くとこんな感じになる。ディズニーリゾートラインといった感じの趣。

で、後ろにあるのが、くだんのHDB。団地っていうよりは地味なタワーマンションって感じ。

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そんな団地街の住民のために、ゆりかもめ的な無人車両が巡回している。それに乗った。

無人なので運転席がなく、正面から景色が一望できる、団地スキーにはなんとも贅沢な乗り物。

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無機質な立体交差がなめらか。

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各建物にコンセプトカラーを設けて特徴を出そうとしているのが、かえって没個性さを際立たせているのが良い。大学生みたいだ。

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整然とした団地街。

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そこを自動運転でスーーーーッと音もなく走ってゆく車両。

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「おっ、線路がカーブして、団地と団地の間に突っ込んでいくぞ!」

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「団地と団地の先、いったいどんな風景が広がっているんだろう・・・?」

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「う~~~~ん、やっぱり団地だ~~!!!!」

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部屋の中を見たわけではないけど、機能的で洗練された暮らしを約束させる簡潔なフォルム。

f:id:mohi_wakame:20170619145601j:plain日本の一戸建てを鶏のから揚げに喩えると、こっちはサラダチキンって感じ。

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そんな団地たちをなぞるような軌道を描くの、あまりに美しいので、団地萌え諸氏はシンガポールに行きましょう。

インフラ萌えが悶絶しそうな、しまなみ海道 3つの名所 ~馬島と因島大橋と立花臨海公園第一~

しまなみ海道をサイクリングして、今治から尾道まで走りました。

 

 

 ↑概要。

この辺の旅行記は近いうちに書く*1と思うんですが、

しまなみ海道のうち3ヶ所ほど、「ああ、これインフラ萌え的にアツいな」って思ったスポットがあったので共有します。

 

1.馬島

しまなみ海道の中で最もダイナミックな*2来島海峡大橋」という橋があります。

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来島海峡大橋は、大島という大きな島と四国の間を結ぶ橋なんですが、その経路上には、「馬島」という、人口34人*3の小さな島があります。

一般車両は降りることができない、住民専用のインターチェンジ(!)というなかなか萌える機構がありますが、自転車でしたら降りることができます。

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綺麗な浜辺があって、のどかな島。

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 を、でっかい橋がドーーーーン!

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太すぎる! 圧倒的存在感!! このアングルはエロいですね、萌えます。

 

2.因島大橋

他の橋だと、自転車や歩行者も車道と同じフロアで渡れるんですが、

因島大橋だけは車道の下に歩道(+自転車道)がある、2階建ての構造になっています。

で、その歩道がこんな感じ。

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圧倒的無機質! 今治の刑務所よりもよほど監獄って感じがします。

1km超にわたってこの光景の中を進んでいくと気が狂いそうになります。

で、金網の外を見ると、

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カイジで使えそうな鉄骨があったりします。高所恐怖症じゃなくても怖いですね。はい、萌えます。

 

3.立花臨海公園第一

前項で取り上げた因島大橋の付け根の部分になります。

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まず、静かな浜辺の上に巨大な構造物が鎮座しているだけでだいぶ萌えます。

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もう、なんか超強そうで、地上の何気ない風景とのギャップがほんとにほんとに萌えます。

で、橋の下は何になってるのかと思ったら、

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児童公園なんですね。児童公園。

こういう巨大施設の周りって、地元対策なのか知らないですが謎の公園があることが多くて、

往々にして児童には活用されていないため荒れているか、逆に管理が行き届きすぎているかのどちらかで、こういう生気のない公園は萌えます。

イリヤの空、UFOの夏』とかにも登場しますよね。UFOの墜落現場に出来る、児童公園。

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すべり台の上にドーーーーンと大きく影を伸ばす、巨大な吊り橋・・・

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公園から見上げる風景がコレ。圧倒的な存在感*4です。


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で、そんな公園の名称は「立花臨海公園第一」。

う~~~ん、無味乾燥! 最高ですね!!

 

巨大なコンクリートを前にしたときの畏怖の念、大切にして生きていきましょう。

*1:または、書かない

*2:主観です

*3:Wikipediaによる

*4:語彙が少ない

「けいおん!」の聖地 滋賀県豊郷町で、大正時代の伊藤忠商事の入社試験を見た。

タイトルのとおりです。

滋賀に行くことになり、せっかくなので一度行ってみたかった

けいおん!」の聖地、豊郷小学校に足を運んでみた。

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行きました。

のですが、たまたま近くに、伊藤忠商事と丸紅の創始者である伊藤忠兵衛氏の旧邸があり、記念館として開放されているということが分かりました。

「総合商社」という響きがかっこいいですし、伊藤忠商事と丸紅の創始者が同一人物というのは興味深いので、

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行きました。

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総合商社勤務各位がお住いになっておられるタワーマンションとは違い、かなり質素な見た目です。

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伊藤忠兵衛氏。

で、そこで見付けた興味深いアイテムとして、「大正三年当時の、伊藤商店(現・伊藤忠商事)の入店試験問題」がありました。

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読みにくいと思うので、何問か抜粋してご紹介します。

 

「左の字句の意味を問ふ。 『な忘れ給ひそ』」(2問目-ロ)

 これはセンター試験レベルの古文の力で行けそうです。

 

「左の片仮名を漢字に書き直せ 『キンユウキクワン』」(3問目-い)

 これは中学受験レベルでしょうか。

 他にも、「如何なる困難に遭遇するも、失望落胆することなし」など、高校受験レベル? の漢字書き取りがあります。

 

三種の神器とは何ぞや」(5問目)

 冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビ。と即答したいところですが、そんなものが登場する前の試験です。

 Wikipediaによると正答は、「八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・草那芸之大刀(くさなぎのたち)」。

 現代でもこの問題を出題してみて、ノーヒントで完答できる人がどんな人なのか見てみたい気もする。

 

七福神とは何ぞや」(7問目)

 Wikipediaによると正答は、「恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁才天」。現代でも恵比寿には商社マンが多いらしいです。

 

「拭き掃除をする時及び戸を開閉するに当り、注意すべき事柄を問ふ」(6問目)

 毛色が変わり、言語化して回答するのが難しそうな問題です。模範解答が知りたい。

 

「伊藤商店へ入店を志望せし理由に就き問はれたるに答ふる文」(9問目)

 いわゆる志望動機も聞かれるんですね。

 

「仁慈 正義 謝恩 人格」(10問目)

 これがラストの問題。この4語だけ並べられているのですが、果たして何が問題なのか、を考えるところから問題なのでしょうか。

 今ある課題を解決する力、だけではなく、課題を発見する力まで見ようとしているのでしょうか。

 

ちなみにですが、豊郷小学校に置いてあったけいおんのテスト。

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こっちの方が難しさがあります。

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豊郷小学校はいろいろなアイテムがあり、今さらながらの聖地巡礼にもオススメのスポットでした。

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その他に滋賀の見どころとしては「琵琶湖」などがあり、海のように広大で穏やかで

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それでいて少し不気味な姿を醸し出しており、

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とりあえず白黒で撮ると謎の寂寥感が出ます。