「木になる」ことを目的としたイベントに参加した

エイプリルフールにもはやほとんどの人が食傷気味な、ポスト・トゥルースの2017年ですが。

 エイプリルフールに掛けているのかもよくわからない、過去最高に難解なイベントに参加しました。以下、レポっす。

 

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場所はカルカル、入場は無料でした。

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入ると、型紙と木はすでに用意されているので、各々貼り付けます。

 完成作品例。

その後は、木になった状態で、木に関するレクチャーを受講しました。

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木の種類の解説を聞く、木。

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木の飲食は自由でした。

 最後に集合写真を撮って終わりました。

 持ち帰りました。

正直まだ自分でも、木になるっていうのがどういうことなのか腑に落ちていないので、

ときおり木になって考えていきたいと思います。

「webメディアびっくりセール」出展してみたレポ

 ということで、参加してきました。以降、レポっす。

 

10時半、サークル入場開始。

会場は蒲田の産業プラザPio、2階の小展示ホール。

まわりは誰もが知る大手Webサービスの企業出展など、ブース設営お手の物なプロな感じで、すごく心細い。

開場30分前くらいにトイレに行くときに、外の一般待機の人を見るも数十人くらい。いつも開場前に長蛇の列ができるイベントを見慣れているので、参加者は少なそうだなあ、なんて思う。

12時、イベント開始。

向かいのサークルがみるみる列ができていく。ビビる。後から聞いたところ、路線図がデザインされたバッグ?が人気だったそう。

あと参加者全体としては、開場前には待機せず、開場時間に来場する人が多かったっぽい。時間が経っても、入場する人の流れが全然途切れなかった。

 ありがたいことに、開場して真っ先にハルキ本を買いに来てくれる人もちらほら。

さらに、「この本を買うためにこのイベントに来たので、そもそもイベントの趣旨がわからないので。説明してほしい」とご相談を承ることも。ごめん、わたしもわからない。

バラスト(線路の下に敷いてある石)が量り売りされていたりした。

 

お昼過ぎ、隣のスペースで出展されていたタケモトさんがにわかに忙しくなる。

タケモトさんのスペースでは頒布が中断し、恵比寿★マスカッツの桃乃木かなさんが食レポを始める。

食レポをするAV女優の隣で同人誌を売るのは観測史上初。

 

17時、勢いそのままに閉会。

 同じ会場で、撤収→記念撮影→出展者で打ち上げ、というスムーズな流れ。

こういう変化球な流れは、主催が同人イベント団体でないからこそ、って感じ。

打ち上げでは、何人かの方と本・グッズを交換してもらいました。ありがとうございました。会期中は忙しくてあんまり他のスペース見られなかったので、すごく嬉しかったです。

以後、何個かのトピックに絞って。

 

1.売れ行きの話

なんとまあ驚くことに、冬コミよりも売り上げ部数が多くてビックリしました(既刊なのに)。

コミケの評論島だと11時から12時半くらいまでがピーク帯で、14時前くらいからはほとんど売れないっていうすんごい波があるんですが、それに比べ今日は12時から17時までずーーっとコンスタントに手に取ってもらえた印象です。

 

2.頒布方法の話

今回、既刊だけってのも淋しいので、新刊の『騎士団長殺し』にちなんだペーパーを用意しようとしたのですが、

いろいろと手違いで印刷ができず、結果的にA3の大判だけが数枚ある状況になりました。

これでは配布できないので、「掲示」という形にしてみたのですが、なんか参加者の皆さんが集まって一堂に文章を読む光景、かわら版みたいでなかなか良かったですね。

 

 「『騎士団長殺し』を読まずに書いたレビューです。読んでないのでネタバレの心配がありません」とご案内していましたが、これが意外と好評でした。

あまりの注目度に、向かいのスペースにいらっしゃった米光一成さんから「俺はちゃんと読んでレビューを書いたのに、なんで読んでないレビューがこんなに注目されるんだ」と、お褒めの言葉を頂戴しました。

村上春樹『騎士団長殺し』「第1部 顕われるイデア編」を読んでみた - エキレビ!(1/3)

ですので読者各位は、米光さんの書いた(本当の)レビューをご参照ください。

 

3.「びっくりセール」の今後の話

来場者1400人に対して、ブース数は約50弱。このくらいのブース数だと、参加者の方は興味があるところを回り終わった後も、「とりあえず一周ローラーしてみよう」となるためか、時間帯問わずフラフラと滞留している人が多くて、そんな流れで私の本を手に取ってくれる人がたくさんいました。

今回の来場者数は、主催のデイリーポータルZさんの予想を大きく上回るものだったよそうで、打ち上げの場で編集長の林さんは「年内にも2回目をやりたい」「次回はPio1階の大展示ホールでやりたい」とおっしゃっていました。

今回は初開催でしたが、Twitter上でもトレンドに乗ったりとかなり話題になっていたので、次回はきっと相当数のWeb企業から申し込みがあって、大展示ホールなんか簡単に埋まってしまうんだろうと思います。その点、「第1回から参加してたけど?」って言えるのは、ちょっと誇らしい。

イベントの規模が拡大すると、「用は済んだから後はゆっくり冷やかして回るかー」が「用は済んだから帰るかー」になって、私のような弱小サークルは埋没してしまう危険性があります。だからイベントがおっきくなるのに合わせて、私もおっきくならなければならないなあ。なんて思える、末永く出展し続けたいと切に思うイベントなのでした。

 

「ウェブメディアびっくりセール」に参加します!

 

 ということで、2月26日の蒲田にて開催される、「ウェブメディアびっくりセール」(主催:デイリーポータルZさん)に参加します。

で、私は相も変わらず、「読めば5分で村上春樹っぽい文章が書ける」シリーズ第2弾『ハルキになる3つの方法』(著:村上冬樹)を頒布します。

サンプルはこちらをどうぞ。

冬コミで出したものと同じですが、ほぼほぼ完売していたので、このたび再版してます。なので当日はだいぶ持ち込めます。

あと、「第1弾も欲しい」という声を頂いたことがあって、手元に残部が数部あったので、こちらも当日持っていきます。でも、「第2弾」と内容の重複がありまして、知らずに両方買ってしまう方がいたら悪いので、机の上には並べません。「それでも第1弾が欲しい」という方のみ、お声がけいただければこっそり頒布します。

 

 それと、以前こんなことも言ってしまっていたんですが、通販経験のある友人に聞いたところ、なかなか事務的に大変そうだってこと。加えて、他の方の個人情報を取り扱えるような環境もないし、イベント会場でフェイスtoフェイスでお渡しするあの瞬間が好き、みたいな情緒的な理由もあって、これまでもこれからも会場手渡しオンリーで行こうと思います。

 

「ウェブメディアびっくりセール」について、追加で何点か。

当日は飲食物の頒布もできるようなので、調理や温度管理が不要な範囲内で、ハルキっぽい何かをお出しできたら良いな、と思っています。

あと、冬コミ前に釣銭用の小銭をたくさん準備したのに、当日家に忘れてしまい、さらに冬コミの売り上げ分も加わって小銭が大量にあるので、当日は紙幣でのお支払い大歓迎です。出展者の方も、釣銭が心もとなくなった際にはお早めにお声がけいただければ、お力添えできるかと思います。

今回のイベントは、ウェブ界隈の方々が集まる同人誌・同人グッズの即売会ということで、真新しいコンセプトでわくわくしています。愛読しているメディアの方々もちらほらいらっしゃるようなので、お会いできるのが楽しみです。入場無料らしいので、皆さんもぜひお越しになればいいと思います。

ちなみに会場はPio2階の小展示ホールのようですが、当日は1階の大展示ホールでケットコムが(全く別の)同人誌即売会を開催すると聞きました。参加者の方は、間違えて1階のカタログや入場券を買ってしまわないように気を付けてくださいね。

それでは2月26日は蒲田でお会いしましょう。

最後に、エゴサで見つけたツイートたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場問題の答えはもう出ている! 豊洲市場でコミケを開催する5つの魅力

内容に自信がないので虚勢を張っています。

冬コミ、お疲れさまでした。

 

スペースに足を運んでくれた皆様、ありがとうございました。

それにしても、オリンピックに向けてホールが増えたり、その分導線が狭くなって混んだり、いろいろ大変でしたね。今後も2020年までどんどんとエリアも狭くなるようで、今しばらく混乱が続きそうです。

で、今回、冬コミのついでに今話題の

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豊洲市場(予定地)を見てきたんです。

そこで私は思ったんですね。

ここでコミケ出来んじゃん。いや、むしろこれコミケのために作ったんじゃねーの。って。

以下、タイトルの通り、豊洲市場の外観を一目見たわたしが感じた、豊洲市場がいかにコミケ向きに作られているかをご説明します。

 

1.敷地が広くて交通アクセスが良好

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ゆりかもめの駅と首都高出口が直結しています。

ゆりかもめだけでは輸送能力的に厳しいかとは思いますが、東京メトロ有楽町線豊洲駅からは約1.4キロ。

たとえば現状のコミケで東1ホール目当ての参加者が、「りんかい線国際展示場駅→東駐車場の待機列→ガレリアを通って東1ホールへ」という導線で移動したり、西2ホールの企業ブース目当ての参加者が「りんかい線国際展示場駅→夢の大橋にある一般待機列最後尾→屋外展示場→パルテノンを下って西駐車場→西2ホール入場」という導線を移動した場合の距離を測るとだいたい同じくらいの距離なので、非現実的な距離にも思えません。

りんかい線有楽町線2馬力で輸送できると思えば、(通常時にアクセスが良いかは置いておいて)コミケ的には最低限のアクセスは備えていると言えます。

 

2.大手サークルに完全対応している

工事でトラックヤードが減少したり、東7ホールではシャッターの下にサークルを置けないなど課題だらけの某ビックサイトでしたが、

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見てください! この幅広いトラックヤード!!

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怒涛の6連シャッター! これで大手サークルを配置し放題!!

しかも屋根が付いていて、雨が降っても会計のときに濡れないという気の利きようです。

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3日目の比村乳業クラスの長蛇になっても、この運河沿いの道にダダ伸ばしにできます。あとこのスペースは海風をダイレクトに受けて辛そうなので、徹夜待機列とかにも良いかもしれませんね。

 

3.一般/サークル双方の参加者導線がある

実際のイベント参加者の導線を考えてみましょう。

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まず、こちらが一般参加待機列のスペース。

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で、こちらが入場導線。スロープでそのまま会場内に入場できます。

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サークル入場時間帯のチケットもぎりや、今後カタログ購入制になった場合のカタログチェックがここでできます。

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さらに、チケット/パンフの販売所まですでにある気の利きようです。

窓口数はやや少なめですが、たとえばピッタリ払える人は特設テントで購入。高額紙幣や領収書が欲しい人はこの窓口へ、みたいな振り分けもできそうです。

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一般待機列が移動後も、サークル参加者は2階の通路を使ってホール移動ができるので、9時半の館閉鎖も必要なくなります。完璧ですね。

 

4.病院がある

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よく人が倒れる夏コミも、これだけ近くにでっかい病院があれば緊急搬送し放題ですね。

※追記:こちらの病院は緊急用ではないそうです。

 

5.コスプレエリアのロケーションが神がかってる

近年特に混雑が顕著なコスプレエリアですが、もし豊洲市場開催になれば

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見てくださいこの広大な芝生! TOKYO感満載の背景!!

手前の芝生の傾斜でメイク直しをするレイヤーさんの姿が目に浮かびます。

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レインボーブリッジの真ん前なので、夜の撮影もよさそうですね。ナイスなロケーションです。

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で、ふと陸の方に目をやると、そこには見覚えのある三角屋根。そう、晴海ふ頭です。

当時乳児の私は行ったことはないですが、あれはビックサイト開催になる前にコミケが行われていたという場所、晴海。つまり豊洲市場は、旧会場の晴海と現会場の有明との中間に位置しているんです。これ、なんか運命を感じません? そもそも「市場」って英訳したら「マーケット」ですからね。

ここまでご紹介したのは、豊洲市場の外観を見たわたしが、「ここでコミケを開催したらこんな魅力があるだろうなあ」と感じた点です。実際問題、市場として作られたこの建物がコミケに転用するのは難しいんだとは思いますが、ビックサイトでのコミケ開催が近年難しくなりつつある中、「こうした魅力を備えた施設がどこかにできて、そこでコミケが開催できたら喜ばしい」と切に思います。

 

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豊洲市場周辺では、すでに架かっているけど封鎖されている橋があったり、

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まだ工事が続いているところがあったりもしました。

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豊洲市場」の四文字が除幕されることはあるのでしょうか。果たして。

コミックマーケット91 参加情報

早いものでもう冬コミの季節です。

ということで、告知です。

 

2016年12月31日 コミックマーケット91 3日目(土曜日)
東京ビッグサイト 東2ホール(評論・情報ジャンル) U-56a

サークル名:わらびさん

毎度のごとく「村上春樹っぽい文章が書けるようになる本」なんですが、

今回は新刊ということで、シリーズ第2弾 『ハルキになる3つの方法』(著:村上冬樹)となります。

先日脱稿しました。サンプルは以下をどうぞ。

それでは当日、会場でお会いしましょう。

秋っぽい写真を撮ろうと思ったらもう冬だった。

言いたいことはタイトルの通りです。

どうやって撮ろう、って考えながら街を歩くのは楽しかったから、これからもポトレはたまに撮っていきたい。

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モデルのナオイさんは、猫っぽいって言われることが多いそうで、

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たしかになるほど猫っぽい。

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「土間」とか

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「縁側」みたいな

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「中途半端な場所」にいる人って無性に気になっちゃうの、なんなんだろう。

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すぐ暗くなった。冬だから。

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落ち着いて写真を撮ろうとすると、必然的に人通りが少ない場所を選ぶことになり、

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その結果、街中にあるのに人々から取り残されてる、吹き溜まりみたいな場所が見付かって面白かった。

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歩道橋なんかその最たる例で、夜になると誰も渡る人なんていなくて、

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高さの分だけ近付いた街灯はスポットライトのようで、スタジオなんじゃないかなって思った。

 

地味ハロウィン2016 スベらないための傾向と対策

どうも、もひもひです。


先日行ってきましたこちらのイベント、
一通りバズり尽くされた感のあるタイミングになりましたので、
どうすればスベらないのか
という点に絞って、行ってきた感想と課題を考えたいとおもいます。


会場に着いて、最初に座った席の斜向かいに座っていたのがこちらの農家夫婦でした。
二人の様子を見て、名札に下げられた紹介文を見て、ああとんでもないところに来てしまったな、とおもいました。



正直、女性のがシュールさがある(ウケ狙い感を感じさせない)から有利です。


この4名様は、皆様心の底から演じ切っていたので見ていて面白かったです(もはや仮装ってレベルじゃない)。

それぞれの参加者の様子や紹介は、各レポート記事やハッシュタグ付きツイートに譲りますが、
何をすればウケるのか(=スベらないのか)について、来年以降の参加者の方に共有をしたいとおもいます。
(ここからは他の参加された方のツイートを引用します。)


1.決めポーズがあるとグッド

ネット上では画像で拡散されることが多いのであんま関係ないかもですが、
やっぱり会場で直に見る分には、モーション、動きがある方が見ていて面白いです。
「決めポーズ」はスベり度をグッと引き下げます。


サインを書く、というのはハイレベルすぎて真似できなそうですけど。

2.「併せ」やすいとベター。

正直このイベントは、参加者全員が「出オチ」しているようなものなので、
割と早い段階で、異なるシチュエーションの仮装同士がコラボレートするような流れになります。


こういう偶然はかなりレアで、狙ってできるものじゃなさそうですが。


「報道カメラマン」みたいな、幅広いシチュエーションに対して併せやすいような、「互換性」があると重宝されますね。ナイスです。

3.会場の枠にとらわれる必要はない。

会場は入退場自由なので、会場外の現場で実力を発揮するのもありです。



会場のカルカル周辺には、観覧車、トヨタショールーム、ゼップ東京などがありましたが、
来年から会場が変更になるようなので、周辺施設も要確認。
ともかく、会場というフレームにとらわれる必要はないわけです。

4.イケメンは地上波に乗る。


そういうことです。

ともかく、来年もどうやら開催される? ようなので、地味ハロウィン2017初参加の各位は上の4点を意識して、不安なく参加すればいいと思います。
(ちなみに、「スベらない」とか書いてますが、じゃあ「スベってた人いたのか?」って言われると、いなかったんですよね。みんなベクトルが別すぎて誰でも受け入れられる土壌があるし、誰が何しててもおもしろい。)

蛇足ながら、「そんなお前は何のコスプレをしたんだよ」というツッコミにお答えすると、こんな感じです。ご参考まで。


この後たくさんお写真もらえました。ありがとうございました。


それではまた来年。